SS2020 森のこたえ

( ↑ zip pouch & beach sandal )
いよいよ夏が始まりました。ささやかではありますが、夏らしい新作をご用意いたしました。そして秋にかけて数アイテム追加登場致しますので、ウェブストアをどうぞお見逃しなく。

コロナ禍によって変化した生活の中で何ができるのだろう。私も皆さんと同様に模索しています。力強い生命力を呼び戻したいですよね。今は創作活動の手を止めてはならぬと自分に言い聞かせています。

さてSS2020のテーマは「森のこたえ」。現状を敢えて胸に刻みたいなと考えました。2020年1月以降に起こったことをイメージし、私なりに願いを込めて作りました。想像力膨らむバッグ、元気の出るバッグをお届けできたら嬉しいです。

ラインナップはこんな感じです。
*zip pouch ( Wakasa x ayay コラボ企画 )
*hase(ハーゼ)の普段着
*animal sandals イタリア製革のお部屋サンダル
*eco sandale 真田紐を付け替えられるサンダル(6月中〜下旬)

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SS2020 森のこたえ

生まれ変わったら夜の森を一人で歩ける人間になりたい。月明かりを道標に、赤く光る獣たちの目に囲まれ、木々を力強く掻き分け、恐い気持ちを腹に閉まって、鼻唄まじりで歩けたらいいのに。そういいながら天井の隅の小さな蜘蛛すら大の苦手な私は、仮に日没後の森を独りで歩けと言われたら、怯んで足が動かなくなること間違いなしなのだ。…だって森には、たぶん、怖い恐い魔物がいるんだから。
(zip pouch – schwarzwald )
日本列島の古の民は森と共に生きてきた。樹木は教本となり、動物の使者、虫の通訳がいて、花の便りがあるおかげでご先祖様達は森の魔物とはうまく共存してきたのだろう。

( Diana Day Dress )
でも私が生まれた時には、そのほとんどがコンクリートの下。森の使者も通訳もいなくなってしまった。だから、魔物なんてもういないと信じ続け、私たちは身体感覚としての「もののけ」との付き合い方をとっくの昔に忘れ去ってしまった。

( Diana Day Dress )
コロナウィルスは人類が地球上に出現するよりもはるか昔から存在してきたのだという。後から出現した人間が「コロナと戦う」??正直私にはよく理解できない。戦う相手も感知できない無能な生き物に何ができるというのかしら?ワクチンができたら「勝利」それで一見落着か?

コロナ達には言い分あるのだろうか?「人間が大切なことをあれもこれも忘れているから思い出させてやったんだ。」なのかな?「俺たちの領域を破壊したのは人間じゃないか」「そんなにあちこち海を越えて移動すれば感染も広がるに決まってる」「人間は自分たちが一番偉いと思っている」想像すればきりがないが、環境に対して無神経な人間に警告を促すのは「もののけ」の仕業に違いない。

人間が見えないものに対してこんなに弱かったとは。それを思い知らされる決定的な出来事に遭遇するなどとは想像もしていなかった。忘れさった感覚が確実にあることを人類はやっと気づいたのだとしたら、それは本当によかった。

やはり、私は生まれ変わったら夜の森を一人で歩ける人間になりたい。


( animal sandals )