ZIP POUCH TALK その3

( ZIP POUCH  Regenwald (left ) Schwarzwald (right ) )

 ayay x WAKASAの新作「ZIP POUCH
SUMMER2020は、古代の森をイメージした3色「Schwarzwald(シュバルツバルト)」「Regenwald(レーゲンバルト)」「Reichenbach(ライヒェンバッハ)」をご用意いたしました。

価格:9,000円(税込)
Size : w31 × h17 x d5
cm
60cm chain strap & rings

こちらからご購入いただけます。

スイスのWAKASAと東京のayay 逢坂が遠く離れた場所で同じ危機下に作品を通じて共有したものは、どの時代でもなく今だからできる貴重な産物。ZIP POUCHのことを一生忘れないだろうなと思います。

(2020年5月半ばのメモより)
逢坂:わかさちゃん、布どれも可愛いんですけどー!ところで、スイスはどうしてた?

WAKASA: 布選びって可愛いのがいっぱいあって、どれを選ぶかで苦しみました。

スイスは3月16日から5月13日まで法的なロックダウンがあった訳ですが、その間私は手打ちパスタや特にパンを焼いて過ごしていました。スイスのスーパーからイーストが消えると言う現象が起こったので、この国ではみんな私のようにパンを焼いて自粛生活を送っているんだなぁ、と思っていました。

逢坂:日本の緊急事態宣言は4月6日、宣言出された直後に日本のスーパーではバターが売り切れたみたい。お菓子作りするからって。でもパンってそれとも違うかも。

WAKASA: しかしそのおうちDEパン現象は、スイスだけではなく、世界中のロックダウン中の人々が熱中していたみたいです。それは勿論、手で捏ねると言う事でメディテーション的な安心感も伝わるのですが、もしかしたらわたし達は大昔の自然と共に生きてきた時代に戻りたい = 還元 と言う奥深い人間の心の中を探っていたのかもしれないなぁ。と。

逢坂:「手で捏ねる」かぁ。見えないイーストさんと対話ね。昔の人は本当に対話してたかも。だって、どうしたらイーストの存在を知ることできる?

WAKASA: ミクロ宇宙とマクロ宇宙の深かいつながりを、コロナ禍で再び人間に気づかせたかもしれません。

逢坂:うんうん(しみじみと…)ミクロ宇宙といえば、南方熊楠という複雑な自然の奥深さを森の中で見つけようとした明治の研究者がいるんだけれど、なぜかこのコロナ禍で私は真っ先にこの熊楠のことを考えたのよ。

WAKASA:  南方熊楠 知りませんでした!素敵。私はシダ類に惹かれます。森を一番先に形成した植物達。ジャングルからは生命の源の匂いがあふれています。

逢坂:彼は粘菌を観察し続けたんだけれど、粘菌ってね、森の中で移動したり、野球場並みにデカくなったり、死んだり生き返ったりするの。

私は実は2020年4月に「新花丸図2020」という個展を開催しようとしてたのだけど(無期限延期となりました。)「幽玄」の世界を表現したいと思って作品を作ったの。生も死も超越して幽玄の世界を舞う能楽師に近づきたくて悪あがきしてる感じ(笑)

死んだり生き返ったりするから、粘菌って「幽玄」の世界でしょ。そこから熊楠さんは、生態系には科学では検証できない複雑な宇宙があって、それを理解できるのは東洋思想だって、仏教のお勉強をするのよ。海外留学もした天才的なこの研究者は、科学では解明できない東洋知の存在をとっくに知ってたのよね。私たちって、相当感覚鈍って何も見えなくなっちゃっているよね。だからコロナウィルスが教えてくれてることをちゃんと受け止めないとと思って。だからやっぱりパン捏ねないと。

WAKASA: そういえば少し前にパリの動物園で、粘菌を展示することになったと聞きました。まさに、大きくなったり動いたりしかも簡単な問題を解くことができる粘菌です。現代人が今頃気づく凄さを南方熊楠はずっと前から追っていたのですね。そうやはり身体で微生物を感じよう、パン捏ねて。

逢坂:パリの動物園の粘菌のニュース見た見た!!!粘菌恐るべしよね。それよりWAKASAちゃんの捏ねたパン食べたいわ。


( ZIP POUCH regenwald ) 


( ZIP POUCH schwarzwald )

 

 

( ZIP POUCH reichenbach )

いつものayayとはちょっとテイストの違うZIP POUCHはいかがでしょうか。
ayay x WAKASAの新作ZIP POUCHは秋冬コレクションでも続きますので、新色をどうぞお楽しみに!