新花丸図2025 @北海道八雲町kodamado
革仕事展2025「新花丸図」開催に寄せて
このたび、北海道八雲町にてレザーアートの個展を開催する運びとなりました。
私にとって、八雲の地はとても特別な場所です。
曽祖父ゆかりのこの町にご縁を感じ、
こうして作品を通して関わりを持てることに、深い感慨があります。
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革仕事展2025 新花丸図(しんはなまるず)
日時:2025年9月6日(土)-10月9日(木)
9:30 - 17:00
13:00 - 16:00(土日祝)
会場:木彫りと熊と本の店 kodamado
北海道二海郡八雲町本町87
*会期中9/28に「レザークラッチ作りのワークショップ」も開催予定!
*会場内ではayay new york tokyoのバッグも販売予定です。
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木彫り熊といえば八雲町
皆さんのおじいちゃんおばあちゃんの家には
木彫りの熊さん、いませんでしたか?
ここ八雲町はスイスの土産物をヒントに
木彫り熊作りが始まり全国に広がった
「木彫り熊文化」の出発点の一つなのだそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/木彫りの熊
イマドキの木彫り熊さんは荒削りで斬新なものや、
手のひらサイズで心がほっこりする可愛らしいものもあり、
工芸品だけでなくアートとしての魅力を感じるものがあります。
日本全国の工芸品が以前にも増して注目され
大切にされている現代、
木彫りの熊さんたちにも
とても熱い視線が注がれており、
第3次木彫り熊ブームともいわれています。
アートと自然をこよなく愛する青沼さんは
アーチスト・イン・レジデンスも作ってしまうほど
行動的&魅力的なんです。
私も宿泊予定!
ご興味ある方はぜひお声がけくださーい。
さて今回の個展・新花丸図2025は青沼さんのご提案により
開催する機会をいただきました。
嬉し過ぎてたまらんです!ありがとうございます。
展示する「新花丸図(しんはなまるず)」は、
2020年から継続して制作しているシリーズで、
革に革を重ね、1ミリ刻みで縫い留めていくという
独自の技法によるレザーパネル作品です。
日本の四季折々の花をモチーフに、
新作を加えて数十点を展示いたします。
日本の文化において、花は長きに渡り、
天井や壁、襖などの装飾に描かれ、
空間に季節の彩りと詩情を添えてきました。
私自身もその伝統的な美意識、
特に日本画に描かれてきた花の姿から多くの影響を受けています。
花を愛でる心は、誰のなかにもある静かな喜びであり、
それを革という素材を通して共有できたらと願っています。
八雲町は、かつて木彫り熊文化を育んできたように、
芸術を暮らしの中で楽しむ精神が息づく土地と感じています。
その地で、自然素材である革を用いた表現を発表できることを、
とても光栄に思います。
豊かな自然に囲まれたこの町で、
自然の恵みに手を加えて花のかたちを描き出す。
その営みを通じて、
自然と人のつながりをあらためて感じていただけましたら幸いです。
どうぞご高覧賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
逢坂 綾(ayay new york tokyo)